会員・家族からの便り リハビリ賛歌                    かまた きよみ

 

一年半の長い間、中断していた私のリハビリは平成2712月より「ひだまり」という、理学療法士と看護師がつくるグループと連絡が取れ、再開することが出来ました。

 

 月、金と週2回。1回はリハビリ、続いて1回は私の身体保健を中心としてテーマを決め、若い先生が頑張って、私の部屋(スノーハウス2206号)まで来てくれます。年齢的には私の年齢(78歳)の半分くらいでしょうか。私の子供たちの40代後半とも孫の20代とも重ならない丁度よい年代だと思います。女性二人のお話は各々個性があって面白く、明るい笑い声と共に心の皺を伸ばしてくれる、私にとっては何よりのリハビリです。

 

 もともと45年間という長期間のパーキンソン病の痕跡と、さらに1年半のリハビリ休業によるコンプレックスもあってか、椅子から立とうとすると足が真っ直ぐにならず、膝にもふるえが起こりなかなか立てない。先生は「なーぜ?」と不思議そうに私の顔をのぞき込み、表情を読み取ろうとする。「いや、今足だけでなく頭の中もななめになっているんです。ホラ、世界がみんなななめに見える」と支離滅裂な言葉を口走る。

 

汗が出る。くしゃみも出そうだ。油断すれば、ヨダレも出るだろう。そのために私の部屋のベッドの上、テレビの前、机の上、車椅子の上、いたるところにタオルが置いてある。

 

先生はまず私をベッドの上に座らせ、慣れた手つきで、血圧、熱、脈などを測定していく。この座っている間に肩のマッサージをして貰う。肩が凝っていないで足の痛い時には足をもんでくれる。そして、この一つ一つの指導が、リハビリの座位保持、そして立位保持、屋内での歩行へとつながって行く訳です。

 

 リハビリは決して難しいものではありません。それは、私たちの日常生活をより細やかに深めていくものだということで、この報告を終わりたいと思います。

 

                                                        (121日)

 

ON とOFFの生活                 大原 テイ

 

昨年4月発行の「ともに」に載せていただいた時と同じ近況です。

 

 12月、病院に行って主治医の先生からONOFFとどっちが長い時間か? と聞かれました。

 

もちろん、OFFです。

 

先生「お薬増やしますか?」。

 

 私はパーキンソン病と診断されてお薬を飲み始めて2月で7年になります。ちょっと考えて、副作用が出ると怖いので、このままお薬を増やさないで行きますと答えました。

 

家に帰って、お薬増やしてもらった方が良かったかなあーと思うOFFの時間が来ました・・・。でも私は、ONの時にビッグ・リハビリ体操、足を大股で手を大きく振って歩く、20分か30分、出来れば12回歩きます。家の中、家の外を歩きます。

 

お掃除、花の手入れ、お買い物と、身体を動かしています。これが嫌々で動かしているのではなくて、気持ちよく動かしていますので、OFFのことは忘れ、11日を大切に、病気も進まずに行けるものでしたら、このままでONOFFの生活を大切にして、頑張って楽しく生活をしていきます。

 

 乱筆乱文ごめんなさい。

 

 

 

ふれあい看護体験の思い出                今西 幸司

 

1年以上前の話になりますが、新聞やインターネットでふれあい看護体験を知り、同病の患者さんに会えるかもしれないという期待で、参加し始めました。

 

基本的には中・高生が対象で、一般人の参加は規制される(同病院2回はダメ)ので、一通りの病院で参加させてもらった。今は参加したくても出来ません。残念です。でも、患者さんとの触れ合い、会話は良い思い出です。

 

 ふれあい看護体験に参加して気が付いたことがある。それは、朝、集合する時間が同じことと、昼食をとる時間が同じことである。

 

大阪の病院でふれあい看護体験に参加した時、2人のパーキンソン病患者さんに出会うことが出来た。1人は女性で40代の方、もう1人は60代の男性の方でした。女性の方は薬の調整とリハビリのために入院してから2か月経過しているという。この方は、ドーパミンアゴニストの量を調整するためでした。男性の方は、頭の中に電極を入れる定位脳手術を受けるためだと言っていました。薬の調節がしにくくなったのでやむを得ず手術を受けると言っていました。

 

女性の方は午前中にお会いしてリハビリと薬の調節について詳しく聞くことが出来た。男性の方には午後からお会いして色々と聞くことが出来た。

 

二人とも後日お会いすることが出来なかったが、現在どうなっているかわからない。

 

宇多野病院のふれあい看護体験も行ったことがある。宇多野病院は午前中に受付を済ませ、病棟の見学、シーツ交換をしたり、患者さんと話をしたり、入浴施設を見学したりと色々なことをした。昼食は、院内にあるコンビニで買って食べたりした。ちなみに、行った病棟は脳外科の病棟であった。写真撮影をしてもらったこともある。

 

参加した病院は、音羽病院、西陣病院、丸太町病院、等である。大阪は、緑ヶ丘病院、大阪府立医大病院等に行った。滋賀は大津市立病院、大津赤十字病院へ行った。いい思い出になった。

 

 

 

デイケアのある日           朝加 明宜

 

私は居住地の岩倉で北陵高校の少し南に立地する「フェアウインドきの」という介護老人保健施設でデイサービスを受けている。月に2回だがリハビリ指導の作業療法士(OT)、介護師、看護師の皆様ともすっかり顔馴染みになって、毎回楽しい時間を過ごしている。ONOFFの時間帯があるのも理解していただいている。施設に到着すると、待機していた介護師さんが元気よく一人一人に挨拶をして、部屋まで誘導してくれます。

 

この日は祇園祭巡行で、あいにく暴風警報が発令されていて、巡行があるのかないのか、施設の方はデイケアがあるのか、それとも送迎中止でサービスはないのかなど、連絡待ちで、テレビの天気予報にも気を取られていた。まもなく、ほぼ、通常の時間にサービスはあります。と担当の介護師さんから連絡が入り、迎えの車に乗った。送迎車から降りて、挨拶をし、「今、ONONですか?」、「朝の薬、飲んできた?」、「今はONですよ。ばっちりです。」、「薬も、いつもどおり飲んできたよ。」という会話で、介護主任さんの右腕と左手で私の左腕をしっかり固定して玄関を通って、フローリングの部屋へ進んで直ぐ、突然、足が止まり前のめりの格好になった。

 

集中して介護が必要な場合は担当の介護師さんとは別の人も応援に入ってきます。すり足で歩いているため、滑り止めを施してある上靴が、歩くごとにきゅっきゅっと鳴り始めた。いつものテーブルの指定席ではなく、ベッドに誘導され横になってハタと思い当たった。今朝の薬を飲んでこなかったと。朝に飲んだ薬がこんなに早く切れることはない。すぐに、介護主任さんに、「朝、薬をのんだといったけれど、思い込みで飲んでこなかった。」、主任さんは、「朝、飲んできてへんかったの。」、「朝の薬 (ペルマックス錠250μg3錠、エフピーOD2.51錠、スタレボ配合錠L1001)、持ってきてへんなぁ。」、と確認。「持ってきているのは、昼の分 (エフピーOD2.51錠、スタレボ配合錠L1001)と、とんぷくのドパコール配合錠L50 (動作不良時) です。明細は、すでに「お薬手帳」を提出しているので、調べることはできます。

 

カーテン越しに何人かの話し声が聞こえてくる。関係者が対応策を話し合っているようだった。そのメンバーは施設長(女医さん)、看護師さん、介護主任さん、担当の介護師さんのみなさんです。

 

先ずは、家内のいる自宅へ連絡を取り、遅めだが朝の薬を飲むことになった。ところが、携帯電話、固定電話とも出ない。根気よく、何回もダイヤルしてくれていたようです。

 

家内は、私が出かけてすぐに暴風で傾いたとうもろこしを元に戻す作業を畑でしていたのです。

 

ともあれ10時頃に薬が届き、やっと事なきを得たが、「お父さん、楽しみにしていたお風呂に今日は入れへんねぇ」と家内の何気ない一声に、ベッドの側らにいたスタッフが、「楽しみにしてはったんか。ウーン・・・」。

 

男性の入浴はもう終わりに近く、女性たちの準備が始まっていた。しかし、その日の入浴のスケジュールがスムースに進み、体調がよければ最後に入浴させてもらえることになった。その頃には薬が効いていて、ONの状態で広い風呂場で私一人、リフトに乗って湯槽につからせてもらいました。「いい湯だな」の気分で体も心も温まりました。

 

スタッフの皆様のご配慮に感謝!

 

私は、この病気になって従来よりも、しもやけの症状がひどくなった。それで冬期には風呂から上がると看護師さんが持参の薬を丁寧に両方の手足の指や踵に塗って、カットバンを貼る処置をしてくれます。しもやけの期間が3か月以上もあり、困っています。

 

リハビリは私がONの状態かを確認して、OTさんが実施してくれます。もちろん、OFFの時もあり、もう少しあとに延ばしましょうか。それでもなおOFFの時には、じゃぁ、あと1時間後に様子を見させてもらいますとの段取りを考えてくれる。実に時間の当てにならない利用者であるが対応はありがたい。

 

昼食時にいつも思うのだが、副食の魚に骨が一本もない。太刀魚やかれいなど、ヒレの小骨や脊椎骨のような魚の真ん中にある大きな骨はどこへいったのだろうか?小骨を取るのがやりづらくなってきたので、食べやすいのはありがたい。

昼食後、施設内で映画鑑賞会があった。藤山寛美と桂枝雀の作品だった。題名は忘れたが、寛美の演技は表情豊かで涙と笑いが入り混じり、面白かった。私の回りで観ていた人達も声を出して笑っていた。

 

枝雀は話術が上手く、落語に聞きほれてしまった。だいぶ昔の映画で画質はよいとはいえないが、映写機、フィルム、スクリーンと壁に貼られた年代ものの写真が懐かしい。

 

昔、流行った麩菓子、卵ボーロとレモネードをいただき、時の経つのを忘れるほど楽しい時間でした。

 

施設では、外へ出かける行事もいろいろと計画があるようです。例えば、京都水族館や動物園の見学、紅葉狩りなどがあり、月2回の利用でも日程が合えば参加したいと思っている。

 

その後、例のきよしのズンドコ体操で、手足の関節を伸ばす運動を自分なりにやって、一汗かきました。

 

この他にも、おたふく・ひょっとこ運動、舌の運動、口の回転運動、早口言葉やパタカラと発声する運動、左右の指で違う数字を出す訓練などなどをリーダーの指導の下で、全員で練習しました。

 

この日は朝からひと騒動をやらかし、スタッフの皆様方の親切さにふれ、懐しい映画を観るなど、多彩な一日でした。

 

 

 

 

 

 

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