介護をしながら思うこと            匿名 希望

 夫(83歳)を妻(74歳)が、在宅介護しています。夫のパーキンソン病歴は、発病後9年目で、要介護3です。トイレ、歩行、入浴に介護が必要です。今は、週2回の通所リハビリを利用しています。送迎は利用者で、ということなので、私(妻)がタクシーで送っていき、1時間のリハビリが終わるのを待って、またタクシーで帰宅しています。待ち時間の間に、郵便局や、銀行の用事を済ませたり、買い物ができますので、割合便利な時間になっています。

 ケアマネさんや友人たちはデイサービスやショートステイを勧めてくれますが、本人が気が進まないのと、現在私が何とか介護できますので、利用していません。

 

 今まで最も苦労したことに、便秘があります。便意があってもなかなかすぐには出ない、30分以上トイレに座っていることはざらで、しかも出ないことが度々あります。3年ほど前にどうしようもなくなり、薬局で浣腸を買ってきて使ったのですがうまくいきません。思い余って肛門科を受診しました。そこで適切な処置をして下さり、楽になりました。医師の指導により便通日記をつけ便の具合によって薬を増減しています。便秘に関する薬は基本的にはマグミットを朝食後2錠、昼・夕食後各1錠飲んでいます。寝る前にブルゼニドを1錠です。

 万一便秘がひどくなってどうしようもなくなったら、お医者さんに行けば、便通記録を見て、様子を見て必要なら摘便して下さり助かっています。初め肛門科へ行くことを決心するまでが大変でしたが、行ってみたら、とても調子が良くなり、こんなことならもっと早く来れば良かったなどと思いました。

 

 今私は夫の介護に専念(かかりっきり)できますので、とにかく本人の気の進まないことは無理強いしない、急かさない、と言うことをモットーに介護をしています。テレビや新聞・本で認知症の人の話を見聞きして、本人の嫌がることを無理強いするのが一番良くないと思うようになりました。これは被介護者が認知症でなくても同じことです。しかしこれが出来るのは、介護者に時間的・気分的ゆとりのある場合で、現実はなかなか難しい。

 以前大阪府の或る市の市長さんが、奥様の介護のために市長を辞めることにした、ということがニュースになったことがありました。彼は「市長の替わりはいくらでも居るが、介護が必要な妻にとって夫は自分しか居ない」とおっしゃっていました。この市長さんの気持ちが良くわかります。そして、市長を辞める決断をされた市長さんは、良い決断をされたと思います。

 

 介護をしていて、辛い と思うことがあります。そんな時、介護されている方は、もっと何倍もつらいのを我慢しているのだ、と思うと、不思議と辛さが和らぎます。

 これからいつまで在宅介護が続けられるか不明ですが、とにかく頑張りすぎないで、手抜きできるところは手抜きして(子育てと一緒)気楽にやっていきたいと思っています。

    2015・8・10

いつの日にか                 浦川 敏恵

 34年間の勤務を終え「さあ! これからだ」と大学の聴講生になり、考古学や社会学、女性史等を学んだ。おもちゃライブラリー、調理などのボランティアにも加わり、習い事も華道、書道、ちぎり絵に詩吟、他に自然農法の会や更生保護女性会にも入った。そして150坪ほどの畑では花や野菜、果実づくりもした。まともには収穫できないけれど、お茶やこんにゃく造りにも挑戦した。かわいい小鳥や小さな動物達とも友達になれた。海外旅行も楽しんだりと、やりたいことは殆どやれて、忙しいけれど充実した楽しい毎日だった。

 ところが、退職して三年目に入った頃、畑から帰って休んでいると、左足の膝が震えるので整形外科へ行った。すると神経内科に行くように言われ、そこでパーキンソン病と診断された。貰ってきた冊子を読むと、完治できない難病であることや進行することがわかり、ショックを受けて一時はうつ病になってしまった。

 そんな時に高校時代の同窓会があり、そこで友達に相談すると「病気は薬では治らない。食べ物で治すもの。体は自分の食べたもので造られているので、食べ物を考え直さねばならない」と言われ、友達と一緒に健康運動に参加した。そこで≪食は生命なり≫の言葉が示す通り、食べることは生きることであり、食生活のバランスに心がけることの大切さを学んだ。学ぶ中で食育指導士の資格証も得られた。

 発病して15年、症状は悪くなり、薬が効かない時が多くなった。呑み込めずにむせたり、その上喋りにくくなってきた。転倒や幻覚にも悩まされ、先のことを考えると不安が募り、助けを求めてP病友の会に入れてもらった。講演を聞いたり、交流会に参加したり、SSKAやKTKの会誌を読ませてもらったりしている。特に体調の悪い時は、会誌を何回も読むと気持ちが楽になり落ち着いてくる。この会に入れてもらって良かったと感謝する日々だ。

 でも、病気は治ってほしい。病気が治らないということが今の私には受け入れられない。食べ物や休養、運動のバランスを考え、身体を造りかえることで病気を治していけるのではないかと根拠のない自信を持っている。それに新聞では、iPS細胞によるP病治療も進められているとの報道、いつの日にか病気から解放される日が来るに違いない。治療が受けられるような身体づくりをして、その日を待とう。間に合えばいいのですが・・・。

 

 

 

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